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バングラデシュで外国人はお酒が飲めるのか
——現地で飲んだ日本人が語るリアル【2026年版】

「イスラム国家だからお酒は飲めない」——そう思っている人が多いが、答えは「飲める、ただし場所を選ぶ」だ。ダッカ滞在中に自分でお酒を持ち込んでホテルで飲んでいたら、ホテルスタッフとラセールが「飲みたい」と言ってきた。表向きは禁酒の国で、実は飲みたいバングラデシュ人がいる——その矛盾を正直に書く。

バングラデシュへ行く前、多くの日本人が「イスラム教の国だからお酒は完全に禁止されているのでは?」と思う。確かにバングラデシュは人口の91%がイスラム教徒の国だ。しかし実態は少し違う。外国人にとって「飲めない」のではなく「飲める場所が限られている」のだ

01ホテルでお酒を飲んでいたら……意外な展開

「2024年7月、ダッカのミルプールで学生デモに巻き込まれ、ホテルに缶詰状態になった。外出もできず、持ち込んでいたお酒をホテルの部屋で飲んでいた。すると、ホテルのスタッフと、友人のラセールが部屋に来た。彼らは私がお酒を飲んでいるのを見て、『飲みたい』と言ってきた。イスラム教徒が、だ。表向きは禁酒の国でも、本当は飲みたいと思っているバングラデシュ人がいる——その瞬間、この国の複雑なリアルを感じた。」
筆者・2024年7月 ダッカ・ミルプールにて

この体験は、バングラデシュのお酒事情の本質を突いている。宗教的・社会的には「禁酒の国」でも、個人レベルでは「飲みたい人はいる」。この矛盾を理解することが、バングラデシュという国をより深く知ることにつながる。

02結論——外国人はバングラデシュでお酒を飲める

「はい、外国人は合法的に飲酒できます。主に国際ホテル、認可されたバーやクラブで利用できます。バングラデシュでは飲酒は規制されていますが、外国人は法律に従って飲酒することができます。公の場での迷惑行為や酩酊状態でのトラブルは法律上問題となる場合があります。」
◎ 飲める
外国人の
飲酒の可否
場所を選ぶ
国際ホテル・認可バー
のみ
公共の場は✗
路上・一般飲食店
での飲酒は厳禁

03どこで飲めるか——ダッカの飲酒可能な場所

「認可された販売店、国際的なホテル、クラブ、バーなどでお酒を購入・飲むことができます。主に国際的なホテルで提供されています。」
場所 飲酒の可否 備考
InterContinental Dhaka グルシャンの5つ星。バー完備
The Westin Dhaka グルシャンの5つ星。外国人利用多い
Radisson Blu Dhaka Water Garden 空港付近。バー・レストラン完備
Pan Pacific Sonargaon Dhaka モティジール付近。歴史ある5つ星
認可されたクラブ・バー 外国人向けクラブ等。要確認
一般レストラン・食堂 販売・提供不可
路上・公共の場 ✗ 厳禁 法律違反・トラブルのリスク大
ホテルの部屋(持ち込み) 私的空間での飲酒は問題なし

※ポリシーは変更される場合があります。渡航前に各ホテルに確認することを推奨します。

04お酒の価格——輸入酒は高い

「バングラデシュでは輸入酒が中心のため、税金や関税の影響で比較的高価です。ホテルやバーで提供される飲み物の価格も一般的に高めです。」

バングラデシュはイスラム国家であるため、お酒への課税が非常に高い。国際ホテルのバーで飲む場合、ビール1本が1,000〜2,000タカ(約1,300〜2,600円)程度になることも珍しくない。日本のバーより高い価格を覚悟する必要がある。

価格についての注意点
  • 国際ホテルのバーはかなり割高。東京の高級バー並みの価格設定も
  • 現地で一般購入はほぼ不可能。認可店は限られており場所も非公開的
  • 持ち込みが最もコスパが良い(後述)

05バングラデシュに飲み物を持ち込む方法

実際に私が行ったのは日本からの持ち込みだ。バングラデシュの税関では、一定量のアルコールを免税範囲内で持ち込むことが認められている。

お酒の持ち込みポイント
  • 免税範囲内で持ち込む:一般的に酒類1L程度が免税範囲内とされるが、イスラム国家のため申告・持ち込みには注意が必要。最新情報は外務省・航空会社に確認を
  • ホテルの部屋での飲酒はOK:私的空間での飲酒は問題ない
  • 公共の場に持ち出さない:部屋を出る際は必ずしまう
  • 現地人に勧める際は慎重に:相手がムスリムの場合、宗教的な葛藤がある(飲みたくても飲めない、という状況)。無理に勧めない

06飲酒時のマナー——絶対に守るべきルール

「バングラデシュはイスラム教徒が多数を占める国ですので、公共の場での飲酒は避け、認可された場所で節度を持って楽しむことが望ましいです。現地の文化や宗教的価値観を尊重することが重要です。」
絶対に守るべき飲酒マナー
  • 公共の場での飲酒は厳禁:路上・公園・一般レストランでの飲酒は法律違反になりうる
  • 泥酔状態での外出は絶対NG:公共の場での酩酊行為は法的問題になる可能性がある
  • 現地のムスリムにお酒を勧めない:ビジネス上のギフトとしてのアルコールも厳禁(イスラム教とビジネスの記事も参照)
  • ラマダン期間中は特に配慮を:断食中の人の前での飲食は最大限の配慮が必要

07「本当はバングラ人も飲みたい」という現実

冒頭に書いた体験——ホテルでお酒を飲んでいたら、スタッフとラセールが「飲みたい」と言ってきた——は、バングラデシュという国の複雑な側面を映している。

表向きは禁酒の国。でも、個人レベルでは「飲みたい」と思っているバングラデシュ人がいる。これはバングラデシュに限らず、イスラム圏全般に共通する「公式の顔」と「個人の本音」の乖離だ。

バングラデシュのイスラム教の実践度合いは個人差が大きい(イスラム教とビジネスの関係の記事も参照)。敬虔な信者は当然お酒に近づかないが、都市部の若者や教育を受けた層の中には、宗教的な制約を意識しながらも飲酒に興味を持つ人もいる。

これは「バングラデシュ人はイスラム教に反している」ということではなく、「宗教と個人の欲求の間で生きている人間のリアル」だ。外国人ビジネスパーソンとして、この複雑さを理解した上で付き合うことが重要だ。

08よくある質問(FAQ)

バングラデシュで外国人はお酒を飲めますか?
はい、飲めます。外国人は国際ホテル・認可されたバー・クラブなどで合法的に飲酒できます。ただし一般の商店では販売されておらず、公共の場での飲酒は避ける必要があります。ホテルの部屋内での飲酒(持ち込み含む)は問題ありません。
ダッカでお酒が飲めるホテルはどこですか?
InterContinental Dhaka・The Westin Dhaka・Radisson Blu Dhaka Water Garden・Pan Pacific Sonargaon Dhakaなどの国際ホテルでお酒を飲むことができます。ただしサービス内容は変更になる場合があるため、渡航前に各ホテルへ確認することを推奨します。
バングラデシュにお酒を持ち込めますか?
一定量の持ち込みは免税範囲内で可能とされています。ただしイスラム国家であるため、申告・持ち込みには注意が必要です。最新情報は外務省・航空会社・バングラデシュ大使館に確認してください。ホテルの部屋内での飲酒は問題ありません。
バングラデシュでお酒を現地調達できますか?
一般の商店・スーパーではお酒を購入できません。認可された専門店(場所は限られており非公開的)か、国際ホテルのバーでのみ購入・飲酒が可能です。コスパを考えると持ち込みが最も現実的です。

09まとめ

バングラデシュでのお酒事情を一言でまとめると、「飲める、ただし場所と礼儀を選べ」だ。

この記事のまとめ
  • 外国人は国際ホテル・認可バーで合法的に飲酒できる
  • 一般商店・レストランでは購入・飲酒不可
  • 公共の場での飲酒・泥酔は厳禁(法的問題になりうる)
  • ホテルの部屋での飲酒(持ち込み含む)はOK
  • 国際ホテルのバーの価格は割高。持ち込みが現実的
  • 現地スタッフやムスリムにお酒を勧めるのは慎重に
  • 「本当は飲みたい」バングラデシュ人もいる——宗教と個人の間のリアル
この記事を書いた人
BW
バングラWIRE編集部
ダッカ滞在・飲酒体験 · 現地ムスリムへの取材
2024年7月のダッカ滞在中に自身がお酒を持ち込んで飲んだ実体験と、現地ムスリムへの取材をもとに作成。2026年6月時点の情報です。